複雑な処理を複雑に書くのは簡単

やたら複雑なコードを書くことで達成感を感じているプログラマーがいますが、彼らは根本的に勘違いをしていると思います。

複雑な処理を複雑に書くというのは、裏を返せば何の工夫もせず仕様をプログラムに直訳しているようなもので、プログラムの基礎さえ理解していれば誰にでもできてしまう簡単なことです。

 

プロだったら、「複雑な処理をいかにシンプルに書くか」に注力して欲しいです。
それこそがプログラマーとしての高度な技であり、腕の見せ所だと思います。

 

プログラムというのは突き詰めていくと分岐とループの組み合わせに過ぎません。
極論を言ってしまえば、「誰がどう書いても複雑なコードにしかならない仕様」というのはそう滅多にありません。

複雑に書かれたコードは殆どの場合、書いた人にシンプルに書くスキルが無かったか、そもそもシンプルに書く努力をしていなかったかのどちらかです。

 

同様に、「プロだったら難解なコードを読めて当たり前」とか、「経験を積めば複雑なコードもスラスラ読める」といった考え方も誤りだと思います。
結果としてそうなってしまう面は確かにありますが、複雑なコードが読み慣れるほど大量に存在する状態がそもそもおかしいです。

上記のような考え方を後輩に教えている人がいたら、それは「自分が書いた低レベルなソースコードを読めるようになれ」と言っているようなものです。

 

言うまでも無く、複雑なコードというのはバグの温床です。
書いた本人ですら数ヵ月後には全く理解できず、いざ修正となったときにはソースの解読から始める、修正してもバグが頻発する、といった状況が容易に想像できます。

本来であれば、難解なコードを解読するのに余計な時間をかけるより、もっと生産性の高いことに時間を費やすべきです。

 

今まで、複雑難解なコードを書いたり読み取ったりして「俺SUGEEE」と自己満足に浸っていた方は、発想を改めるべきだと思います。
無駄なコストとリスクを生み出しているだけで、何も凄くありません。




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